無題。
ひとりの人間の側面をしりました。
その人物はある日、
いつもと違う顔をして、
いつもと違う服を着て、
いつもと違う場所へおもむき、
いつもと違う振る舞いをしていたそうです。
その行動はワタシの想像をこえていたけれども、
間違いなくその人だったようです。
それを知ったとき、いろんな思いが駆けめぐりました。
びっくり、どうして、なんで、なにがあったの・・
その人物の笑顔と優しい対応が浮かびました。
これまではそれしか知らなかったのです。
事実を受け入れられないまま時をすごしました。
ふとしたときに思い出しては手が止まりました。
できるだけ冷静に、
じっくりと、ゆっくりと、その人を想っていくと、
ワタシの思いはひとつづつ剥がれていきました。
「それはまちがっている」
「あなたにはこうあってほしい」
「もっといい方法がきっとあるはず」
勝手にワタシが包みこんでいた
その人に対する願望や希望を
ひとつひとつ丁寧にめくっていきます。
そうしたらスッとのびる幹のような
ひとつの想いが立っていました。
「その人が幸せであってほしい」
それだけ。ぽつんと。
そこにあったんです。
どこに居たって、なにしてたって、
だれがどう思ったって、かまわない。
ただ、しあわせであってほしい。
心から願っています。
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