6.23
6月23日の慰霊の日、
私は平和祈念公園にいました。
朝8時に着いたにも関わらず
平和の礎にはおおくの花と
手を合わせる人がすでにいました。
見えるものできる限りを撮りたいと、
見えないものまでも映してみたいと、
私はカメラを片手に歩き回っていました。
するとひとりの男性が、私に
「あんた、カメラマンね?
よかったらうちらを撮ってくれんかね」と
笑顔で声をかけてきました。
「あ、いいですよ」と私は
その男性のご家族も集めて
数枚写真を撮ったら
「ありがとうね~
じゃ、一緒にお弁当食べていきなさい」と
紙皿と割り箸を手渡してくれました。
紙コップに冷えたお茶も注いでくれて、
飲みたいのはやまやまだったのですが・・
実は私はこの日、朝から
「今日は水だけで過ごそう」と思い
空腹を体感していたんです
昨年のこの日に、
そうして過ごした方の話を聞いて
私もそうしよう、とずっと前から
心に決めていました。
けれどもその男性は私の紙皿に
いろんなおかずを取り分けてくれて、
「たべてたべて」と笑顔で私に
どんどん差し出してくれます。
弱い心の私は結局、
「じゃ、いただきますっ」と
チキナー炒めを一口パクッ!
すると空腹の体に
しみわたるシミワタル~
「島んちゅはね、目の前で食べることを
大切にしているからね。
お墓も礎も一緒さ~」と
ご家族の方が言った言葉が
忘れられません。
お弁当をご馳走になったうえに
おにぎりまでカバンにいれて頂いた後、
さらに公園を歩き回れば
みんなみんなお弁当を食べていました。
平和行進をしたであろう団体も、
家族みんなでいらした大人も子供も、
シャトルバスで来場したひとりひとりも、
木陰で座ったり、東屋で休んだり、
レジャーシートを広げて、ござ敷いて、
食べて、飲んで、青空のしたで
しっかりと生きていました。
おなかがすいたら食べる、
食べるから元気でいられる。
かなしくてもお腹は空くし、
生きることと食べることは
つよく繋がっているんだよね。
しっかり食べて
たくましく生きなきゃ、と
6月23日に教えてもらいました。
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