2012年09月03日
ブルーナイト。
葉月から長月へとバトンが引き継がれ、旧盆はナカヌヒーという時。やけに月が明るくて、やたら青々と光っていた夜。エイサーの道ジュネーの声や音があちこちから聞こえてきたり。そんな明るさと騒がしさでワタシの防犯意識が薄らいだのか、その夜は夕食後に友人と待ち合わせをしてみた。酒を嗜まない二人の合流地点は北中城のA&W。「メルティリッチコンボ1つで、サイドメニューはオニオンリングとルートビアでお願いします」とレジ前のキャラメルマフィンに毎回の如く誘惑されながらも断腸の思いでコンボのみをオーダー。そして席からの窓に写るは青い月とオレンジのネオンのコントラスト。テーブルの上の重いジョッキには微炭酸の薬草ジュースが注がれる。それからおもむろに始まる話の内容は、日常の些細な出来事から人生の岐路まで多岐に渡り、ワタシと彼女はお互いに気心知れているので歯に衣着せぬやり取りで見栄を張ったり肩肘も張ることも全く無い。仕事・結婚・将来・現実・離婚・社会・希望などなど三十路を過ぎた女の考え方は、ある程度の経験と実績があるだけに実に面白くて、興味深くて、時々コワイ・・そしてお互いの生き方が違えば違うほどに「別の視点からの意見」としてそれぞれの発想を捉えてくれるので、ワタシはとても楽しい。彼女と話す時は、常識や世間体や立場などは全てルートベアに一旦預ける。偏っててもいい、答えが出なくてもいい、過っててもいい。とりあえずあらゆる思いのたけをさらけ出す。ストレートに心に届く“あがつま語”で言わせてもらうと「ぶっ込んでみる」とでも言いましょうか。普段は自分の中のエネルギーを出したり引っ込めたり、TPOに応じてコントロールしてしまうが、その必要のない存在というのは何と有り難いことか。そして三十路過ぎの女二人は、休んでも、勤しんでも、費やしても、励んでも、どうにも不完全燃焼らしい。それは“夢中になるのが恥ずかしい”“周りに迷惑をかけてしまう”“自分が萎縮してしまう”そんな思いが時に頭をよぎっては足を止めてしまう。そして「周囲からの評価」や「生活の充実」が必ずしも自分の全てではないと感じたり。普段は気付かなくても誰かとじっくり会話することで「自分を燃やせていないんだよね、結局」と合点のいく結論に達したような。毎日を消化試合のように繰り返す日々があって、それを“充実”と人は言う。「日常を平穏に穏便に元気で過ごしております」と声色変えずに報告して合格もらえるのは親兄弟だけ。気の合う仲間とは「いかに自分を“燃やせてるか”」という報告をし合いたいですよね、いつまでも。・・ルートビアのおかわり自由に任せて時間無制限に会話をしていたら日付は変わり「またね~バイバイ」と手を振ったのは深夜2時前・・「旧盆の草木も眠る丑三つ時に1人ドライブなんて・・ヒェェエエ~」なんて思いながら家路を急ぎましたよ・・でも毎年旧盆の三日間はあの世から先祖も帰ってくるし、その他のあらゆる場所からもお客様がお見えになるっていうから「沖縄の人口密度は今どうなってんだろ・・」と思いながら、いつもより少しだけ肩をすぼめて歩いてみたり。大人になっても深夜の小道は少しだけ小走りになったり。そして盆中の重箱のクヮッチーとその後はジャンクフードへの反動の日々。元の食生活に戻るのは週の中頃でしょうね・・ワタシも同じくして・・
皆様、時節柄くれぐれもご自愛ください。

皆様、時節柄くれぐれもご自愛ください。

Posted by おかっぱ at 01:04│Comments(0)
│ワタシノシュミ