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2013年03月09日

newspaper.

床にぺタッと座り、新聞紙をパラッとめくる。かたわらに置いたせんべいをバリボリほおばりながら、アチコーコーの緑茶をズズッとすする。一人だからこそできるお行儀の悪さ。お届け物に入っていた新聞は、梱包されたその場の空気と時間も一緒に届けてくれる感じがしてものすごく好き。時事のあれやこれやに目を通し、背景のなんやかんやに考えをめぐらせ、事実として受け入れる。そうしてつとめているけれども、こうも毎日毎日色んな事が起こっているのかと改めて思うと、広げた新聞紙の羽をバサッと閉じて休みたくなるときもあります。新聞紙からのわずかなインクの匂いと、緑茶の湯気からは渋みがたちこめ、せんべいのみりんとしょうゆの香りは思いのほか甘い。部屋の中はいろんな事情と調味料が混ざった空気に包まれて、思わず窓を開けて空気を入れ替えたくなる。そこに暖かい風と日差しなんか入ると、猫でなくともゴロニャ~ンと寝転がりたくなる。新聞紙の内容に反比例するかのような読み手の身勝手で横柄な態度。あぁ、お茶がこぼれちゃうよ~。

ある方が「新聞の記事は6割しか信じるな」と言ったそうです。数十年前の言葉なので現在はどうか分からないけれど、その言葉を聞くまではワタシはきっと新聞を丸ごと信じていました。すべてが紛れもない事実で、何の脚色も偽りもない平面世界だと思ってたんです。そんなワタシにとってその言葉はまさに目からウロコ。それから少しモノの見方が変わってしまいました。それがいい事なのか、その逆なのかは分かりませんが、以前よりも少し冷静に、俯瞰で新聞を読めるようになったと思います。

食い入るように端から端まで読んでも、心に留まる記事があったとしても、その次の日には紐で束ねられたり、梱包材としてクシャクシャにされたり、ゴミ箱の吸水紙になったり、まるで役割が変わってしまうのが新聞。そして今では時代の流れで存続が危ぶまれているとか。そういうのを肌で感じると、阿藤快でなくとも「なんだかなぁ~」って言っちゃいたい気分です。身震いするような一面記事であっても、身近な三面記事でも、毎日毎日必ず更新されてゆく。読み手もしっかりと気丈でなければな、と改めて思っちゃいます。

さきほどの「新聞の記事は6割しか信じるな」という言葉の裏を、時々考えます。その方がどういう思いで言ったのか。エピソードの前後を辿りながら巡らせます。ワタシは「とにかく考えろ、何でも鵜呑みにするな」という、メッセージがあるのではないかなと思います。そのメッセージは新聞に限らず、生活に生き方に、そして家族やみんなの為にワタシなりに反映していこうと思います。時々ゴロニャ~ンってなっちゃうけどね。
newspaper.



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Posted by おかっぱ at 07:13│Comments(0)ワタシノシュミ
 
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