公園にて。

おかっぱ

2014年06月03日 12:49


ここ数週間の休日の日課は
早起きしてクワガタを探すこと
朝5時過ぎに家を出て
とある公園に着いたら
1時間くらい歩きながら
一本一本の木の
幹や葉や根っこを凝視し
ひたすらクワガタを探すのです

5月のはじめ頃には
虫取り網と虫かごと
懐中電灯を携えて
用意周到で探していましたが、
翌週には電灯を忘れ
その翌週には
虫かごはいらないか、と思い
その翌週には
ビニール袋だけになる始末
(カゴと網の兼用のつもり)
そして今週にいたっては
完全に手ぶら・・
一体何しにきたんだ、と
自分に軽くツッコミを入れながら
頼りなさ満点のクワガタ探しなものだから
当然まだ捕獲には至っておりません

まだまだ時期が早い、とか
この木には絶対いない、とか
仕掛けがないと捕まらない、とか
周囲の声なんて気にも留めず
見つかるまでは根気よく
クワガタを探しつづけます

そもそも私がクワガタを探す理由は
クワガタを飼いたいと言う息子に
飼育してほしいからです
けれども私はかねてから
「生き物はお金で買わない」と
息子に宣言していたので
生き物は誰かしらの手で
見つけだすほかに飼育する方法はなく・・
だから今こうして
フライング気味のこの季節に
ひとり公園でコソコソと
徘徊しているのです

毎週、毎週
薄暗い遊歩道を歩いていて
あるとき気づきました
「クワガタを見つけたい、
でも本音はクワガタよりも
手ごたえがほしいのかもしれない、
何かしらを必死に探しておいかけて
掴まえた、という感触を求めてるのかも」と

図星だ、きっとそうだ。
だったらなおさら
絶対に今夏クワガタを
つかまえてやる







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