奥武島。

おかっぱ

2015年03月25日 11:07


沖縄本島南部に位置する
奥武島へ行ってきました。
風は強かったものの天気に恵まれ
まさにドライブ日和な春の陽気。


南城市から島へと続く橋をわたると
目に止まるのは数件のてんぷら屋さんの看板とのぼり旗。
島に来た~っていう実感よりもまず
「あ、てんぷら食べよう」が先に浮かぶという
入り口作戦にまんまとやられてしまうブヒ。


ハーリーの出番を待つサバニとその横には
漁業用と見られるかっこいいサバニもありました。
ここは海風がスーッと抜けてとても気持ちがよく
サバニに乗って昼寝したら怒られるかな・・と
思いながらてんぷらが出来揚がるのを待ちます。


味比べとばかりに2店舗のてんぷらを購入しました。
アーサともずくと魚てんぷらは
その店その店の違いがわかりやすい。
私はてんぷらを食すとき添えるソースも塩も要らない。
海の潮風があれば充分だ!(キマッた)


腹ごしらえが済んだら島の外周を車で走って
てんぷら屋からちょうど反対側にあたる
浜におりて潮干狩りをしました。
この辺はアーサが岩肌一面に付いているので
「たくさん採れたら夕飯はまたアーサてんぷらだ!」と
意気込んでズボンの裾をまくったものの
カメラ撮りとアーサ採りが共働できないことに気づき
やむを得ずカメラを優先。
でも岩場に付いたアーサをパクッと食べたら
ナチュラル・ボーン・ソルティーで
砂まじりのワイルドなお味でした。


浅瀬では変わった生き物との出会いが楽しい。
「あらウミウシさん、青と黒の組み合わせなんて
イケメンなコーディネートね。
お顔が伺えないのが残念だわ、
今度はぜひ人間同士で会いましょう」なんて
ウミウシ相手に妄想の会話を展開中・・
(サーッと潮も人も引いていく音が聞こえるわ)


こういうの気になって撮ってしまいます
恐らくタイヤのホイールなんだろうけど
もしかしてでっかい巨人の服のボタンだったりして。
(車にポピー♪の巨人じゃないよ)
小魚の魚礁になってる人工物は
それはそれで必要なんだろうね。


潮干狩りをおえて陸にあがって休憩
木陰のそばにはキレイなブーゲンビリア
奥武島を歩けばじつに花が多いことに気づきます
民家で育ち良さそうに可憐に咲く花もあれば
沿道の脇をふちどるのは
自然と風と会話するように揺れる花々
あちこちに鮮やかな花が咲いていて
どの花もみんなピーンと上向いて
「奥武島サイコー!」って笑ってるみたいでした。


島には竜宮神という変わった岩もありました。
波で削られてこういう形になったんでしょうか、
自然の造形美にながーい年月を感じます。


竜宮神を近くでみようと砂浜に下りたら
細かな砂じゃなくてサンゴの形のこる
小石がごろごろあります。
私が幼い頃はこういう海岸をはだしで歩いたな、と
フッと過去にタイムスリップしては
「海では裸足になって足の裏きたえなさい~」と
母が言っていたのを思い出します。


裸足にならず靴をしっかり履いて
奥武島をあとにしたら
そのあとは具志川城跡へと足を延ばしました
沖縄にはいくつかの城跡がありますが
ここは意外と知られていないのではないでしょうか。
私もはじめてきたのですがここは
あまり整備されていないのがかえっていい、
おもむきがあると言いますか、味わい深いといいますか、
神々しいと言いますか、風情があると言いましょうか、
おどろおどろしいと言いましょうか、
夜は絶対来たくないといいましょうか・・


こういった積み上げ方は野面積みというのかな
ザッツ・ナチュラルボーン・ブロックウォール
ウツクシイデスネ~


具志川城跡へとつづく道は
映画・千と千尋の神隠しを思わせるような雰囲気
一度入ったら戻れない世界、という点では
共通した余韻に浸れると思います。

南部をドライブするのはいつもドキドキで
景色の予測がつかないのがいい。
道路のカーブが多いということもあるし、
まだまだ新たな発見が多いということもある。
知っているつもりで
未開の地をさまようような感覚もあり、
沖縄に住んでいながら
触れられない一面もある。


よし、今度は
イカの一夜干しを撮りに(食べに)行こう。


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