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2012年09月27日

潤う食事。

毎日ほぼ三食自分で作って食べていると、外食したくなったり、洋食やイタリアンや中華なんかも恋しくなっちゃうけれども、やっぱり一番美味しいのは和食。しかも旦那はおじいさんの様な質素な味覚を好むので、ワタシの食に対する考え方も大分変わりました。味噌汁もせっせとダシから取れば「あ、少しカツオが強いかも」とか、煮物を出せば「色んな調味料加えすぎ」とかコメントはいちいち鋭くて、まるで“料理の鉄人”の岸朝子先生。口調や物腰は柔らかいんだけど、発することが的を射ているし、舌も確かで時には“美味しんぼ”の海原雄三並みに「これはいらん」と箸を置いたりもする。そしてワタシは料理の腕が上がるかと思いきや未だに初心者な腕前で、こだわりや我が家の味も全くなくて未だ開拓にも至らず。理科の実験の試験段階のような気分で毎日食卓を飾っています。でも強いて言うこだわりは“お取り寄せはしない”ということと“食材の形を残す”ということ。お取り寄せは「ここにある物で何とかせい」という島民気質がまだ残っているから。わざわざ遠くから持ってくるというのはグルメという名のエゴだと教わりました。時々憧れたりもするけれど自分でポチッとする勇気はまだ無いかな・・そしてもう一つは結構大切。元々ゴロゴロと具材たっぷりなメニューが好き、というワタシの勝手な権限で食卓に出している。が、外食をするときに「コレ何が入っているの?」と思わず聞いてみたくなるようなメニューが最近多いような。スープやドリンクは色んな食材を一緒くたにして全部まぜまぜしちゃうのがブームなんですよね?確かに栄養満点で一度にあれもこれも・・というのは魅力的だけども、離乳食や病院食のような気がしないでもない。“しっかり噛む”ことと“自分が何を食べているか把握する”というのが一緒になって初めて「おいし~い」となるように心掛けたりして。息子には「こんなに野菜が大きいと包丁で切る回数が減っていいねっ!」なんてイヤミのような事を言われたりするけれど、母はそんなつもりじゃな~い!と心で叫んでいますよ。そしてこの日のメニューはほとんどが故郷と地元でとれた大地の恵み。お米はワタシの故郷で生産されているひとめぼれ。そしてお吸い物のアーサは実家の母が浜に下りてせっせと獲ったもの。ゴーヤはご近所さんのおすそ分けで頂いたのをお浸しにし、筑前煮のにんじんといんげんもおすそ分けしてもらったもの。作った場所が見えてプラス手渡しで台所まで届くなんて、これほど美味しくて心が潤うことはない。そして“潤う”という価値観は人それぞれだし、その時と場合で変わります。海外のものや高価なものを口に運んで心が潤うこともあるし、旬のものや貴重なものだと体が潤うということもあるはず。でもきっととっておきに潤うのは「誰と食事するか」ですよね。会話も楽しんで、食事も楽しんで、ひとときを楽しむ。イタリアンに時間が長~いのはゴメンだけど、“心が潤う食事”というのはきっと相手ありき。台風時のカップ麺が美味しいのもシチュエーションと相手ありき。スナック菓子やスイーツをシェアするのはもはや殿堂入り。映画館のポップコーンは20世紀最大の娯楽文化~。あ、台風に備えて今週もDVDと買いだめの山を。潤う食事と非常食を行ったり来たりもこれまた心が潤う。潤う食事。


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Posted by おかっぱ at 15:00│Comments(0)タベモノ
 
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