2013年06月04日
おいしい話。
これまで食したことのない未開拓ポークを求めて、読谷村までドライブした日。じりじり暑くて陽炎ユラユラな一日でした。方向音痴のワタシでも迷いようもないシンプルな道路は、視界もひらけてすこぶる気持ちがいい。まっすぐ延びるざわわな一本道は、前後に車がなければ徐行ギリギリで走行。気分は「映画・ストレイトストーリー」のようなミニトラクターでたまたま読谷村に立ち寄った感覚でした。のんびり道をしばらく進みカーブを曲がれば、目の前には残波岬の灯台と風車とホテルが白く涼しげにそびえています。つきあたりを右に曲がってすぐ左手にあるゴルフクラブが今日の目的地。持ち帰りで、と小さな声でオーダーしたメニューは、注文を受けてから調理するそうで「しばしお待ちを」と案内されました。別テーブルのジェントルなおじさま方の談笑はバリトンボイスで耳に心地いい。グラスに注がれたアイスコーヒーの汗をふきふきしながら店内をキョロキョロすれば、オリオンビールのイメージガールがジョッキ片手にワタシに微笑んでいました。水着姿のポスターはやっぱり最強、とあらためて知った昼下がり。
持ち帰りしたお肉は想像以上のボリュームで、ガーリックフレーバーが車内に充満。車の助手席に乗せると、気分は獲物を捕らえた肉食獣。行きはあんなにのんびり穏やかなスピードだったのに、肉がそうさせたのか、ワタシがケモノと化したのか。ガオオオオオーという勢いと形相で、車もブルルルルルーと頭文字Dな勢いだったかも(ウソです、アイラブ徐行)そんなこんなで家に着き、お肉が残っているうちに写真をパシャ・・あ、ワタシの手つきもテビチになっちゃった。ブヒヒ。
食べ物はもちろん、多くの買い物もお取り寄せやネットストアで済ませるのが当然になりつつある今の流れ。楽チンで、お得で、賢く買い物。それらを利用しないのは損で、ときに不便は悪のように言われることもあります。でもワタシはもう少しこっちを楽しみたいな。自らで行動したからこその収穫や体験がベーシックな力になっていると信じています。そして、おいしいや楽しいはシンプルでこのうえない喜び。できればまた読谷に行きたい、頭の中はポークと紅芋のメリーゴーラウンド、どうしてくれようか。

Posted by おかっぱ at 07:12│Comments(0)
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