ころこりほりほる2

子供の頃は全く興味が無く、番組と番組のただのつなぎだと思って見向きもしなかったのが「コマーシャル」。大人になるとむしろそっちの方に興味が行くとは思いもしなかったが、まんべんなくよくよく観ると、まぁ面白い。「解りやすく、キャッチーで、インパクトがあるもの」が良いＣＭとされるのだろうが、商品を売るためのＣＭよりも、ワタシは「企業ＣＭ」の方に興味がある。インパクトを狙ったＣＭ、意表をついたＣＭ、企業の数だけ種類はあれど、なんだか媚びてるのもあれば、偏っているのもあるような気がしてならない。ワタシが個人的に好きなＣＭはオキコパンでお馴染みの「オキコ」の企業ＣＭ。シンプルだが、言葉はないが、いい。いいという言葉じゃ足りないほどいい。空気感と風景と目線が「ワタシの愛する沖縄」そのもの。ハイビスカスも観光地も青い海もエイサーも無い沖縄。だが幼少の頃から慣れ親しんだ沖縄がそこにはあって、あの１５秒でワタシはこの会社が好きになった。１５秒の映像や言葉よりも、残像で沖縄を味わう感じが何ともいえなくて、余韻に浸っては「ああいう仕事ができるって羨ましいなぁ・・」と専業主婦はテレビ画面の前でつぶやくのである。