2011年11月05日
練習したい。
時々「練習したい・・」という欲求に駆られるワタシ。それは「料理の腕を磨く」だとか「一つの楽器を極める」だとか「己の才能を開花させる」だとかいうコトとはちと違うような。言ってみれば「一生、お披露目するかどうか分からないがここぞ!という時の為に一瞬の技を延々と続ける」ようなカンジだと思います。記憶を遡れば小学生の頃には「スターになる予定も無いのに自分オリジナルのサインを書いてはサッとファンに差し出す仕草」を延々と練習していました。ここで重要なのは「サインを練習する」事じゃなく「サッと差し出す仕草」を練習するってトコです。そして思春期には「好きな男子がケガした時の為に常にバンソウコウをポケットに入れといて差し出す準備」をしていたりして。ココでも「差し出す仕草」をただひたすら練習していました・・。誰に公表したわけでも無いので、誰にも止められることも無く、幸か不幸かそのままのスピリッツを保ったまま成長したワタシはそんな熟練の術を誰に披露することもなく立派な大人になってしまいました・・。そして懲りずに時々無性に「あぁ~練習したい」という欲求に駆られるのです。思い返すとそれ以外にも「合コンに誘われた時の為にカラオケの十八番を準備しておく」だとか、「好きな人から電話が来た時の第一声、もしもし・・どうしたの?こんな夜に・・」とかいう「突然のフリしてちゃっかり準備してましたよ~」だとか「分かっているクセに分かってないフリをする」とかいう用意周到なコトを練習してたっけな~。他にもハンカチを「ハイ、これ使って」と爽やかに差し出す、だとか「いきなりピアノで可憐にエリーゼのためにを弾く」とかいうコトも練習してました。・・でもこうやって改めて書いてみると、完全に動機が不純ですな、ワタシって。しかも、こりゃ披露せんだろ~ってなモノばかり・・要するに「少女マンガかぶれなイタイ子」だったって事ですね・・でも、やっぱり今でも「スパーリングしていないボクサーみたいに時々コブシがムズムズする」んですよね~。・・ワタシ、ボクシング未経験だけど。いつかくるその時の為に、グッとくるフレーズを言いたい、キラリと光る技を磨きたい、って思うんですよね~。でもメジャーじゃダメなんだよね~、あくまでマイナーじゃなきゃイヤなんだよね~。そこ変えたらお披露目出来るかもしれないのにね~。 因みに今密かに練習しようかな?と企てているのが、旦那が考え事をしている時に「後ろから背中をポンポン叩いてニコッと極上の笑みを浮かべる」コト。・・そう、まるで往年の連ドラ女優さながらの間と呼吸で。・・使わねぇ~、できねぇ~、お蔵入り臭ハンパねぇ~、でも練習してぇ~。


Posted by おかっぱ at 06:32│Comments(0)
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