ころこりほりほる2

映画「バグダッド・カフェ」みたいな昨日の夕暮れ。満月は煌々として丸みを帯びて色っぽいったらありゃしない。屋上の水タンクさえもツヤツヤ肌だしワタシはもはや完敗宣言。自分がいたたまれなくなり、いそいそと家に入り身を隠しました・・。そしてここ数日は「自分の思いを外に出すことがどれほど難しいか」という現実と闘っています。日常は“感情を引っ込めることを良し”としていたり“黙っていることで周りが収まったりする”ことばかりなので、希望や願望を外に出してしまうと「どういう反応が返ってくるのだろうか」という恐怖がどんどん生まれてきます。その後には「言ったことは果たして正しかったのか」とか「独りよがりのボヤきに過ぎなかったのでは」とか「誰かの為になるのだろうか」と色々な思いに襲われたりします。恐れをなした後には何が残るのだろう。もろくも崩れ落ちる思いか。それとも少したくましくなる自分か。“誰かの助けになりたい”とか“何かの役に立ちたい”という願いは時にきれいごとで片付けられることもあり。でも泡や雲のように出ては消える思いも、言葉にして外に出してやることで声になる。文章に変えて残すことで形になる。行動することで何かが変わるかもしれない。ワタシも自分を認めてあげられるかもしれない・・あれやこれやを想うには今夜の静かな雨は最高。そして冷たさを感じる肌は久しぶりの感触。新調したベージュのカーディガンの出番も近いかな。寒さ大歓迎な11月もすぐそこ。好きなことを好きと言える強さがほしい。