2012年11月08日
迷う。
最近、道に迷った。目的地にも着けず、大きな道路にも出れず、似たような通りをグルグルと回っていたと思う。未だにガラケーで車にナビも付いていなけりゃかなりの方向音痴なワタシ。おまけに意地も張る。しかも一人で運転していると誰にも頼れない。自分の勘を信じてはエンドレスに堂々巡り。唯一頼れるのがコンビニで店員さんが広げるあのデッカイ地図帳。先日も「あの、〇〇に行きたいんですけど・・」とコンビニの店員に道を訊いた。店員も久々に道を訊かれたみたいな顔をしていてオドオドしては若干笑われた。・・少々時間をロスしたものの、無事に目的地に着いて買い物も済ませて家に戻り、一息ついた時にワタシは思った「もはやこれまでか・・」と。道に迷ったエピソードを人に話せば「便利なあのスマホに変えれば?」とか「今どき店員に道聞く人いないよ」と言う。それはごもっともな意見。コンビニの大きな地図はホコリをかぶっていたからね。でも迷うのも悪くないよ。「ただドライブしているだけ~」と思えば気分も変わるし、今ここでしか味わえないモノや体験があるかも、と思うとこれまた楽しい。そして体験したからこそ見える事もある。「〇〇に聞いたんだけど」という人づての話ではなく「〇〇に載っていたんだけど」と会話を始める人がちらほらいる。会話の二言めには「ちょっと待ってね」とタッチして検索する。世間話もASAPだ。ある人はワタシの顔より画面を見る回数の方が多い。その小さなモノに負けるなんてワタシ悲しいぞい、寂しいぞい。・・そして話は変わって、数日前にワタシの住んでいる地域で防災訓練があった。津波や地震を想定して高台に避難するという訓練だったのだが、その時に少し考えてしまうような出来事が。ワタシは子供の手を引いて高台を目指していたのだが、車椅子の方や、年配の方など、日頃“道や席を優先されているであろう”人が子供に「ちょっとどいてね」とスタスタと上り坂を登っていった。子供が歩道の端によけて道を譲っていたのだ。何も「子供に道を開けて」と言っている訳ではない。「優先順位を決めよう」と言うつもりもない。でも年配の方、子供達、車椅子で生活する人達のスピードはほぼ一緒なはずなのに、何だかモヤモヤした気分になってしまった。そして子供達は制限時間内に高台まで登ることは出来ずに引き返し、坂を下った。道に迷った時も、この訓練の時もそうだが、どの流れに合わせて進めばいいのか全く分からない。押し合いへし合いしてまで先に行ったほうがいいのだろうか。早いとか遅いとか、先だ後だとか、順序やスピードが違うと、あっという間に置いてけぼりになってしまう~という独り言をボソボソ・・そして、ここで頑張っている人達も迷ったりするんだろうか。


Posted by おかっぱ at 11:13│Comments(0)
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