ころこりほりほる2

“やらなきゃいけないこと”を置いといて“どうでもいいこと”に時間を割く。これって意外と大切だと思います。どうでもいいことをしている間に自分のなかで何かが育って温まっているような感覚がある。そういう妙な感覚は本人以外は実感が無いからイマイチ分からないよね、きっと。そして周りにとっては「んなことどうでもいい」と思われそうで口には出せない。ワタシの誕生日が過ぎると、ジョン・レノンがダコタ・ハウスの前に倒れた日を迎える。そしてクリスマスムードが徐々に高まる頃に「ちょっと待って、その前に赤穂浪士の“討ち入り”があるでしょうが」と異議を唱える人がいる。誕生日やイマジンや忠臣蔵を終えないとクリスマスはやって来ないようです。現にまだクリスマスツリーも箱に入ったままだし、電飾は確か寿命だったような。いっそ一つ飛ばしで年賀状の準備をしたりして。思えばクリスマスは、とある宗教の記念日の一日に過ぎない。“世を忍ぶ仮の姿で地球にやって来た10万○○歳の閣下”の肩身が狭くなる日でもあろう。プレゼントやサンタクロースやイルミネーションで主旨がぼやけちゃった印象は否めない。「そもそもクリスマスって何の日？」と言うと空気は一変し、テンションが下がってしまうから話題に出す場は選びましょう。そしてこの時期は「ムーチービーサと鏡餅、リースとしめ縄飾り、あの選挙とこの選挙、誕生日ケーキとクリスマスケーキ、プレゼントにお年玉、ジミーとケンタッキー・・」が区別つかずごちゃ混ぜになって「えいやぁ～」とうっちゃり。いっそのことまとめて北西のほうへピューッと送りたい気分。箱に入れてラッピングしてリボンつけてプレゼント。「・・んなことムリだから、そっちもやめてくださいよ。そんなつまらないこと」と思わずひとり言。そして一句ととのっている場合じゃない～。やらないきゃいけないことたんまり。