2013年06月29日
6月のおわり。
旅先の一室でなんとなく撮った一枚。そろそろ日付が変わるころだったと思います。旅先では意識して睡眠時間を削ります。というより、イレギュラーなシチュエーションを存分に楽しもうと必死なんだと思います。寝静まった一室で音量オフのテレビと間接照明だけで過ごし、ボーっと考えごとしたり、一点を見ているようで見ていないような、ムダなひとときだけで時計の針はすすみます。いつも時間に追われている分、こんな静かなひとときが、たまらなく贅沢に思えるんです。
この日、訪れた先は京都でした。神社や仏閣、お土産屋さんやお食事処どこに行っても楽しくて、目がキョロキョロしちゃいます。きっと地元の人が見ていないところさえも、観光客にとっては、そこも目新しい発見なんですよね。街並みも変われば、通り過ぎる人々の顔立ちも違う。日本家屋の美しさに「ほぅ~」とため息をついたり、抹茶のほんのり甘さに「ほぇ~」と舌鼓を打つと、日本人の繊細さにただただ感服します。時間がいくらあっても足りないのが旅行。名残惜しくあとにする時のあの後ろ髪の引かれよう。ただ旅先の素晴らしさを感じると同時に、沖縄を想ってしまうあの不思議な感覚。
一室でボーっとしているときに、ふとこんな思いが脳裏をよぎりました。旅行の何がいいって、どこに行っても誰にも会わないことだよね、と。沖縄ではちょっとしたお出掛けでも、結構な打率で知り合いにヒットしちゃいますからね。イヤじゃないんだけど、打率がスゴイもんだから。イチローもビックリよ。旅先ではどこを歩いても通り過ぎる人みな他人。誰もワタシの固有名詞を知らなければ、顔も見てくれやしない。これって淋しい一方で、かなり開放感がありますよね。夜に一人でホテルを抜け出し、散歩したときに「あーあー、だーれーもーワーターシーを知らないんだー、なんだかー楽しくなってきたなー」と浮かれすぎて、バナナマン日村が真似する貴乃花みたいな口調になった途端、部屋のカードキーだけ持ってきて、財布や貴重品一切を部屋に忘れてきたことに気づきました・・慣れない地で調子に乗るもんじゃない、とインプットした6月の京都でした。
でも1人でぶらり知らない街を歩くなんてそうそう無いので、結構スリリングでドラマティックで楽しかったです。なんだかクセになりそう・・沖縄ではヤンバルあたりでやってみようか。それじゃスリリングというよりサバイバル。

Posted by おかっぱ at 16:31│Comments(0)
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