2012年07月04日
月夜。
ここ数日間の月はステキで、輝いて、いつまでも眺めていたい。そして今夜は特にそう。煌々とした天体は、手前にそびえる人工的な照明にも引けを取らない明るさで、38万キロ以上離れたこの地球に明るく、凛々しく、そして優しい光を届けてくれる。対照的な太陽に目を向ける時は「うわぁー」とか「あちぃー」とか思わず感嘆詞が出てしまうけども、月を眺めている時はいつの世もどんな時代も人々は無言になったのではないだろうか。たわいもないこと、しょうもないと分かっていること、思い立ったこと、などを誰かに話そうと思ったりしても「相手が耳を傾けてくれそうなタイミング」を図ったり、「こんな話つまんないかな」と思ってしまったり不安がったり、「この流れを遮ってはいかんだろう」と口をつぐんだり。ワタシがあなたに話したくても話せない時には、第三者であるお月様に無言で語りかけることが出来るので助かります。そして以心伝心できたような感覚は、恐らく自分の中でひとしきり心の整理が出来たり、会話して満足できた感覚が掴めただけでしょうね。でも第三者にただひたすら胸の内を吐露できるというのは結構スゴイことですし、勇気が要ります。スッピンで無防備な顔をさらけ出しているかと思うと少し恥ずかしくもあります。そして来たる7月7日の七夕には織姫と彦星は天の川を越えてやっと会えるのでしょうね。なんてロマンチックで刹那。「一年に一度会えるだけでも幸せ」という見方もできる。「お互いのいい距離感って、ホントそれぞれだからね~」とワタシなら天の川の中立ポジションで双方をなぐさめたり励ましたりするかも。そしていつも現実や日常とにらめっこしていればしているほどロマンスやメルヘンやSFやらに反動で傾いてしまう衝動がワタシには確実にあります。織姫と彦星・・錦織と諸星・・おりひめとひこぼし・・うりこひめとあまのじゃく・・いかんいかん。今夜は純粋に無垢に月だけを見て感性を研ぎ澄ますと決めたんだ。余計なコトは考えず、余計なコトは言わず、おくちYKKにしときましょ。では、ステキな夢を。おやすみなさい・・


Posted by おかっぱ at 21:41│Comments(0)
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