2013年04月17日
自由がいい。
去った日曜日、そうあの豪雨の中、ワタシ達はこどもの国へ行きました。やっぱり人はいなくて園内は貸しきり状態。ライオン君やゾウさんら動物ですらも「えっ?来ちゃったの?」みたいな表情をしているように見えました。でもせっかく来たんだからいつも以上にのんびりペースで動物を観察する子供たち。ワタシもキリンさんのまつげに滴る雨のしずくをジーッと見つめたり、いつもはワニのカピカピに干乾びた肌を見下ろすだけだったけれど、その日は肌がピカピカに潤っていて目もパッチリ開いていました。雨の日は湿地帯に生息する動物がすこぶる元気だったので、いつもよりも動物園が自然の生態系に近い感じがしました。鳴き声もあちこちで聞こえきて、ワタシが「野生の王国みたい」と思ったら、息子は「ナショナルジオグラフィックみたいだね」と言っていました。・・あぁ、今はそう例えるのね。
その日はワンダーミュージアムの誕生日ということでイベントが盛りだくさんでした。その中のひとつのスタンプラリーを楽しみながらワタシ達はコースを進んでいたのですが、最後の3つめのポイントをどうやらスルーしたようで、その事をワンダーミュージアムに着いてから気づきました。また一から戻ってカンガルーの所にあるスタンプを押しにいかなければスタンプラリーは終わらない。「この豪雨の中、二人を連れて歩けるだろうか・・」と余力と相談しているとき、息子が「オレ、一人で行ってくるよ。ママはワンダーミュージアムの中で待ってて」と言ってくれて、2人分のスタンプを押しに行ってくれたんです。頼もしいという思いと不安が入り混じった中、待つこと20分過ぎ。・・まだ来ない。しかも雨はさらに激しさをまし、時折吹く突風に息子の身を案ずる。そんな時、向こうのほうから緑色の傘が見えたんです。ずぶ濡れになりながら、スタンプを押したパンフレットを懐に大事そうに持っていた息子がこちらに歩み寄るにつれ、思わずほろほろと涙。「秀吉~」じゃなくて「息子~」と抱きしめたとき母は最高に嬉しかったです。
行動力があって、たくましい。そんな息子にワタシは“こどもケータイ”を持たせていませんし、これからもGPSで縛るつもりもありません。安心を買いたい、という気持ちは確かにあります。いざという時の防犯にも役立つかもしれません。けれどもそれ以上に、彼の行動を何物でも縛りたくない。彼にもともと備わっている防犯力や危機意識を信じています。親が買う安心で、子供の自由が削がれるのがイヤなんです。そりゃ、毎日が心配でたまりませんけどね。でも、そういう心配が親を育てているのかな~とも思います。ケータイやGPSよりも、日頃の行動パターンや交友関係や、親の勘で子供を見守りたいと思います。もう少しだけ、自由でいい。できればずっと、自由がいい。

Posted by おかっぱ at 05:47│Comments(0)
│カゾク