2012年01月24日
花より枝。
これ、結構ワタシの中では大きなカミングアウトなんですけれども。ワタシは何を隠そう幼少期から「花を見るよりも枝を見るのが好き」でして。そしてもっと詳しく言うと「枝と同じくらいに葉も好き」なんです。そして究極に申すと「花なんかそんなに興味はねぇ!」んです。・・あ、言っちゃった。確かに花にもそれぞれの美しさもありますし、特徴も魅力も人間を虜にする要素もありますよ、そりゃ。でもね、でもね、何だか植物的に言うと花ってズルくないですか?わずかな期間だけ上のほうで(上だけとも限らんが)ポッと咲いただけでギャラリーのみんなに「うわぁ~キレイね~」って愛でられたり、道路にポッと咲いてりゃ、道行く人の足を止めたりするわけでしょ?そして「ワタシここにいるわよぉ~。ここで咲いてるわよぉ~」ってアピールするじゃないですか、花って。そしてあたかも「花が為に枝がある」ようなメイン的な扱いを受けたりしてるじゃないですか!「花のそばにある茎や葉は視界にこそ入っていてもフォーカスされている」じゃないですか!・・まぁ全ての人がそういった偏った、そしてひねくれた「花VS枝」な見方をしているとは限らないけれど、少なくともワタシは花よりも枝が好きです。そして今の寒い冬の季節には花はほとんど散って幹や枝だけの街路樹が街を飾っていますけれど、それがまた良いんですよね~。どうしても印象としては寂しさや侘しさを彷彿とさせますが、自然界に生きる身としては、あの生命力には目を見張るものがあります。とある木を観察すれば、どっしり構えている中にも脆さと強さが共存しているような佇まいをしているし、地面の土がひび割れるほどに栄養分を吸収しているような根っこを見るだけで自然の営みを感じずにはいられません。そして枝を見る度に「花よりもキミ達の方がカッコイイよっ」と胸の内でボソッと呟いてみたり、たくましい幹に触れれば「私達は花を咲かせるために生きているのではありません~」と、かしの木おじさん(NHK教育のにこにこぷんのやつね)のような野太い声でワタシに囁いているような想像までしてしまうくらいに好きなんです。一昔前には何かと花をテーマにしたメッセージソングが歌われていたけれど、その度に「花もいいけどさぁ~、咲かせるだけが人生なのかいぃ~?」と心の中でブツブツぼやいていたワタシ。年を重ねるごとに花を愛でる心も備わってはきたけれど、やっぱり「生け花よりは盆栽」ですなぁ~。例えて言うなら「花は結果に過ぎず、幹や枝の行程も同じくらい認めてあげようよぉ~」とどうしても思ってしまうのである・・と同時にひねくれものの性分としては「人が見てない所に目が行ってしまう」というだけなのかも。・・まぁ~ワタシ自身、女性としても「注目を浴びる花」というよりは「中身空洞でスッカスカのもろい幹」のようですからね、ハハッ・・ってやかましいわっ!


Posted by おかっぱ at 00:10│Comments(0)
│アタマノナカ