2012年06月15日
アイ・ラブ・テレビ。
いつ頃だったかすっかり忘れたが、何か懐かしい映像プレイバックのようなテレビを観ていたら、条件反射で「反対のチャンネルに変えて」と息子に言った。すると息子はリモコン片手に「・・ハ?ハンタイ?」と理解不能な表情。その顔を見てハッと我にかえり「あ、違った、10チャンネルにかえて~」とすぐさま訂正。そう、沖縄県民オーバー30の人なら分かると思うが、この土地には「反対のチャンネル」で通用する素晴らしき文化がある、というか過去にあった。QABが開局したと同時にこの文化は廃れてしまったが、それ以前は8チャンネルを観ている時に「反対にかえて~」と言われれば10チャンネルに変えることを意味し、逆に10チャンネルを観ている時に「反対にかえて~」と言われれば8チャンネルに変えるということを意味していたのだ。そして受信料が発生する放送協会には「NHKにして~」と言っていたと思う。そこは普通なのね・・にしてもこういった「俗に言う・・」文化は他にもあったかもしれないのにいつの頃から廃れてしまったのか。ワタシが赤いランドセル背負ってた頃は、教室に入った開口一番は「昨日のテレビ見た?」だったしね。今となればリアルタイムでテレビを見る人口も減っていき、いつでも「録画してるからダイジョウブ」とか「空いた時間に見れるから」と番組も切り売りできる時代になったようです。因みに我が家は録画せずに未だにリアルタイムテレビオンリーな生活を送っています。なので朝起きると「昨日のテレビ見た?最後どうなった?」と普通に会話を始めるし、それを可能な限り継続したいと考えています。周囲がどうであれ「今を生きろ、テレビも今見ろ」がモットーの諸行無常な電波生活です。そして記憶に新しい、クサナギ君と鹿が「もう終了ですよ」と数年前に一掃した、あのブラウン管テレビが時々無性に恋しくなる。ブラウン管があった時代は、各家庭それぞれにテレビの上に飾ってある置物が独特の味わいを持っていたりして。そして「あぁ~この家はここに旅行に行ったのね」と瞬時に分かるような土産物が鎮座していたり。そしてステキな置物を頂いたら「とりあえずテレビの上に飾っておこう」という慣習がどの家庭にもあったのでは?そして、土産物、置物、写真立ては「テレビの上に飾る前提」でしか購入しなかったので、最近は購買意欲はあっても「これ、ドコ飾ろう・・」と置き場所が決定しないが為に購入を断念したり・・こういうメンタルはいかんざき。テレビが薄型になって家はスッキリしたが、オン・ザ・TV商品はどんどん無くなっていくざき~。テレビ棚を新たに見繕う際に「ちょっと待ってよ、奥行き寸法測ってから・・」とメジャーを壁からブラウン管にビーッと伸ばす、という男性のあのステキな仕草も見られなくなっちゃったじゃないのぉ~!あそこ以外にドコ測るのよぉ~!メジャー触ろうとすると「あ、指気を付けてね」というあの胸キュンな優しさは他にドコで披露してもらえるんですか~!・・と取り乱した所で、あの「ブラウン管テレビの上」は、鹿が登場する前に無形文化財化すべきだったんです。そして「テレビを観たまま寝てしまって夜中ふと目を覚ましたらテレビは砂嵐」も無形文化財候補の一つですね、通称「テレビジラジラ~」ね・・因みにワタシの実家のテレビの上は「母手作りのカギ針編みのニットが敷いてありその上に写真立てや招き猫や、何故か懐中電灯」が常に鎮座しておりました。 そして今でも母は「チャンネル反対にかえて~」と言ってたような。・・昭和へのタイムスリップ感と独特のヒンヤリ感を味わいたい方は是非「反対にかえて」をおためしあれ。・・え?あの鹿ってシカじゃないの?ウマ?トナカイ?・・う~ん、ゆるキャラ2トップの「せんとくん」同様、これからも目が離せない~。・・え?せんとくんも鹿なの?サンデル教授、教えて~。


Posted by おかっぱ at 05:11│Comments(1)
│アタマノナカ