2012年10月13日
妖怪交差点。
今年の春にそれを見つけた時には少し気味悪く感じちゃいました。だって体長3センチくらいの妙にリアルな物体が木にぶら下がっていたんですから。地面から高さ2メートルくらいの位置にあるこの目玉の親父、誰かが完全に一点もので手作りしているであろうクオリティー。「一体誰が何のためにっ!」と地元の番記者魂で国道58号線で立ち止まり、思わず一眼レフをカバンから出してバシャバシャ撮ったのは春ウララの5月頃でした。それから時々そこを歩くたびに風にそよぐ目玉の親父に会っては「鬼太郎はドコ行ったんだい?」と聞いたり、「鬼太郎もいいけど、シティーボーイズのきたろうもいいよね」と話しかけたり、「キーボードって弾ける?・・あっそれは喜太郎か」と1人ノリ突っ込みをしたり・・そんなこんなで“ワタシの一方的なような、でも目線だけはバッチリ合う”という「学生の放課後」のような関係をこの半年間、目玉のおやっさんと築いてきました。そして振り返れば今年の夏は何より台風が凄かった。15号、16号、17号と次々と襲っては、それこそ愛しの人を案ずるように「目玉のおやっさん大丈夫かな・・」と心配していました。でもここで謎が一つ。この目玉の親父がいる場所は“沖縄でもワースト5に入る危険な合流地点”であるとされる交差点の目の前。そして目玉の親父がいる58号線の道向かいには「どうみてもゲゲゲハウス」のようなほこらがあるんです。歩道から目玉の親父を見て、その延長戦上にちょうどゲゲゲハウスが視界に入る・・その事実に気付いた途端「えっ、この辺りに妖怪みんないるの?」と1人妖怪妄想突入開始。羽衣伝説のはごろもが“一反もめん”に見えたり、スーパーでよく見かけるおじさんが“ぬらりひょん”に見えてしょうがない。そしてそのスイッチが入るともうワタシの妖怪思考は止まらない。やれ悪い夢を見れば「妖怪まくらがえしが来たな、コノヤロ」と思ったり、やれパーカーのフードを深く被ったB系兄ちゃんを見れば「ねずみ男かっ」と心で呟く。スーパーでジャンボこんにゃくを手に取ればぬりかべを思い出し、外出先で寝てしまった子供を抱っこすると、あまりの重さに「こなきじじい~」と思ってしまう。そう思うと、世の中は妖怪だらけ。ガジュマルには“キジムナー”がいるみたいだし、“だいだらぼっち”が富士山を作り、周辺の湖を造ったというのはなかなか興味深くて面白い話。「古来から妖怪と人間はお互いの存在を尊重しつつ共存していた」という角度で世界を見ると日常も少し変わって見えるのが不思議で奇奇怪怪。そして今のシーズンは、昼は人間の運動会で♪夜は墓場で運動会~♪ですからね。♪たのしいな~たのしいな~オバケにゃ学校も~試験もなんにも無いっ♪・・って何てうらやましい~と子供の時みんな思いましたよね。そして、夢子ちゃん可愛すぎ。私も憧れてそんなワンピース買ってもらったわ、銀行員風ワンピース。性格がネコ娘なのをごまかさなきゃね、ニャー。


Posted by おかっぱ at 19:25│Comments(0)
│アタマノナカ