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2012年11月06日

女の一分。

午前4時。大体この時間には起きて「今日のお弁当何にしようかな・・」なんてボーっと考えながら音楽聴いたり、本読んだり、こうやって記事書いたりして頭が起きるのを待つ。低血圧のワタシには必要な時間で至福のひととき。そしてもうすぐやって来る旦那の誕生日に向けて下ごしらえの案を練る。ケーキは毎年恒例のどデカいティラミスを作ろう。夕食は旦那の好きな和風御膳にしよう。「食べ合わせなんて気にしないで、好きなものをたんとお食べ~」と気分はイタリア・ママン。そしてふいに旦那と初めて食事に行った日を思い出す。居酒屋風の定食屋さんに入ったのだが、旦那はメニューを見るなり迷わずカツ丼を選んだ。追うようにワタシは親子丼を選んだ。そして注文通りの二品がテーブルに来て旦那が「いただきます」と箸を割れば、ワタシも同じタイミングで箸を割る。そして一口頬張れば、ワタシも頬張る。“初めてお食事をする相手とは出来るだけ同じスピードで食べて同じ品を食べる”というのがワタシの密かなルール。丼ならば丼、スイーツセットならスイーツセット、というように酒の席以外はなるべく相手と似たような品を頼む。そうすることで少しでも目の前の相手を知りたい。相手と同じような気持ちになれるかも。微力なワタシなりのアピールでもあり努力でもある。でもその日は状況が違った。実はワタシは食事に来る前に自宅でガッツリ夕食を食べ終えた後だったのだ。まさかカツ丼頼むなんて思わないし、食事に行くという想定ではなかったから。「でも親子丼を食らわねばこの人を知ることは出来ないっ」と若かりしワタシは無茶して食べた。カツ丼のペースで親子丼を必死に食らった。そして見事にミッションを完了してワタシのお腹はタヌキになった記憶が残っている。・・あれから13年経ち、今はカツ丼の弁当を親子丼が毎朝こしらえる日々。あの頃から変わったのはワタシが一緒に丼を食べるのではなく、毒見係に属したこと。味見という名の毒見をして食材に異変が無いか、差し出す前に口に入れる。多少おかずが減るのはご愛嬌。味付けが濃いとか薄いとかは表情で予告します。同じものを食べて同じ気持ちになる。これって本当に幸せなこと。気持ちを共有したい相手とは同じ食事をする、これが女の一分。でも量はほどほどにね。
女の一分。


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Posted by おかっぱ at 04:29│Comments(0)オベントウ
 
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